離乳食後しばらくして吐く時の原因は?受診目安や対処法についてもご紹介!!

離乳食系
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離乳食を食べさせて、ホッと一息ついたところで、赤ちゃんがしばらくして吐くようなことがあったら、すごく心配になりますよね。

様子を見ていて良い場合や緊急を要する場合、あなたが赤ちゃんの様子を見て病院へ行くか判断しなくてはいけません。

でも、吐き戻した赤ちゃんを目の当たりにして、心配でどうしてあげたらいいのか判断するのは難しいですよね。

赤ちゃんが離乳食をしばらくして吐く時は、必ず原因があるんです。

まずは、落ち着いて赤ちゃんを観察してみることが大事になります!!

そうしてあげることで、赤ちゃんが吐いた原因を見つけられるかもしれません。

この記事を読んで、赤ちゃんが離乳食を食べた後、しばらくして吐く場合の原因や対処法を確認しておきましょう。

病院受診の有無についてもご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね♪

離乳食をしばらくして吐くのはなぜ?その原因を解説!!

離乳食を食べた後、しばらくして吐くようなことがあるととても心配になりますよね。

ここからは、離乳食を食べた後しばらくして吐く赤ちゃんの原因についてご紹介していきます。

赤ちゃんが離乳食をしばらくして吐いてしまう原因

赤ちゃんの胃は大人の胃の形と比べると縦型で蓋のないとっくりのような形をしているんです。

だから、離乳食をしばらくして吐くことはそう珍しいことではないんですよ。

胃からの逆流を防ぐ機能もまだまだ未発達なんです。特に初期のドロドロした離乳食は逆流しやすいため、しばらくして吐く原因になってしまいます。

しかし、大量に吐いたり、吐く回数が多いとだんだんと心配になってしまいますよね。

そこで、主な原因として考えられるものをあげていきますね。

  • 離乳食を食べ過ぎていることから吐いてしまう
  • 咳き込んだことで、お腹に圧がかかってしまい、胃の中身が逆流して吐いてしまう
  • 食物アレルギーと言って、特定の食べ物を「異物」と判断して体が反応して、取り除こうと吐いてしまう
  • 生後5〜6ヶ月は、お母さんからもらった免疫が少なくなってくる時期。胃腸炎などの感染症にかかって吐いている可能性がある
  • 消化器官の病気にかかっている可能性がある

吐く原因は様々ですが、まずはいろんな可能性を考えて、赤ちゃんの様子をよく観察することが大切です。

そして、赤ちゃんが吐いた時には、嘔吐物がのどに詰まらないように、落ち着くまで体を横向きにするか縦抱きをしてあげましょう!

こうすることで、呼吸が楽になり、赤ちゃんの負担を少なくすることができます。

この他にも吐いた時の対処法を、後ほど詳しく説明するので、ぜひ確認してみてくださいね!

嘔吐から考えられる食物アレルギーの症状とは?

特定の食べ物を飲んだり、食べたりした時にアレルギー反応が出ることがあります。

アレルギーについて詳しく知りたい!!

どんな症状があるの?

赤ちゃんは、腸管や消化機能が未発達で免疫機能も不十分なので、離乳食に対してアレルギーが出やすくなってしまうんです。

≪食物アレルギーの原因になるものを食べた時の症状≫

  • 痒みを伴う湿疹、蕁麻疹に似た発疹
  • 下痢などをしたり、吐き気や嘔吐などが起こることもある
  • 口の周りや口の中に痒みが出る
  • 鼻水や喘息症状が現れることもある

反応が出るまでの時間はまちまちで、食べた直後に症状が起きることもあれば、一日以上経ってから症状が起きる場合もあります。

まれではありますが、アナフィラキシーショックを起こすこともあるんです!!

アナフィラキシーショックとは、どんな症状が出るの?

アナフィラキシーショックとは、体内や全身にアレルギー反応が現れ、意識障害や呼吸困難がおこり、最悪の場合命を落とす可能性がある症状の事です。

喘鳴(ぜんめいと言って呼吸をするときにヒューヒュー、ゼーゼーなどの音がする)になったり、呼吸困難や失神することもあり注意が必要です。

そのような症状が見られる場合には、すぐに病院への受診が必要になってきます。

嘔吐から考えられる感染症の症状について

赤ちゃんがかかる感染症ウイルス性の胃腸炎とはどんなものがあるのでしょうか。

種類としては、ノロウイルス、ロタウイルスがあります。

ウイルス性の胃腸炎は、吐き気とともに下痢や発熱などの症状が現れます。

胃腸炎のほかに、風邪やインフルエンザでも吐くことがあります。

≪ノロウイルスが原因だった場合の見分け方≫

ノロウイルスに感染すると、感染性胃腸炎を引き起こすケースが多いです。

症状としては、突発的な嘔吐や下痢、発熱がみられます。

発症してから回復するまで、1、2日程度から数日程度がほとんどです。

ノロウイルスの流行は、11~2月にピークを迎えます。

≪ロタウイルスが原因だった場合の見分け方≫

ロタウイルスは、急性重症胃腸炎の主な原因ウイルスとされています。

2〜4日の潜伏期間の後、突然に吐き始めて発熱、続いて水っぽいうんち(白っぽい)や酸っぱい匂いのする下痢便といった症状を繰り返し起こります。

通常であれば、症状が出始めてから2〜7日程度で治ります。

ロタウイルスの流行は、3~5月ころにピークを迎えます。

どちらの感染症も大量に下痢便が出るので脱水症状になりやすいです。水分補給はこまめに摂るよう注意してください!!

知人の息子さんがノロウイルスに感染したことがあるそうですが、その感染経路はなんと外出先のおむつ替え台からだったそうです。

ノロウイルスといえば、カキなどの二枚貝による食中毒のイメージが強かったので、おむつ替え台から感染すると知ってとても驚きました。

感染性胃腸炎はとても感染力が強く、子供から大人へ感染するケースも少なくありません。

ノロウイルスやロタウイルスなど、感染性胃腸炎が流行する時期の外食やおむつ替えは、前後の手洗いや消毒を徹底するなど、いつもよりも注意するようにしましょう!!

嘔吐から考えられる病気がある?!どんな病気?

「病気」と聞いて心配になるかと思いますが、嘔吐から考えられる病気がいくつかあるんです。

ここからはその病気についてご紹介していきます。

≪胃食道逆流症(いしょくどうぎゃくりゅうしょう)≫

胃酸と共に胃の中に入った食べ物や飲み物が、食道に逆流して吐いてしまう病気のことを言います。

新生児から見られる症状ですが、通常だと9ヶ月から1歳頃までには自然と治ってくると言われています。

頻繁に嘔吐する、呼吸が辛そうに「ヒューヒュー、ゼーゼー」という喘鳴をしたり、顔色が悪くなるなどの症状がある場合には、病院を受診する必要があります。

≪腸重積症(ちょうじゅうせきしょう)≫

離乳食時期に消化器官閉塞で代表的な病気です。

腸の一部が腸の中に潜り込んでしまい重なってしまう病気のことを言います。

一般的には生後6ヶ月から1歳くらいまでによく起こりがちな病気ですが、2〜3ヶ月から2歳くらいでも起こる病気なので注意が必要です。

突然機嫌が悪くなり泣き始めたりするものの、長く泣くことはなく、泣いたり泣きやんだりを繰り返します。あまり泣かないケースもあり、逆に機嫌が悪くグズグズしていることもあります。

離乳食をしばらくして吐いた!病院の受診目安とは?!

離乳食をしばらくして吐いた時、心配になって病院へいこうか迷ってしまいますよね。

そんな時、様子を見ててもいいのか、急いで病院を受診する必要があるのか、判断の目安があると安心ですね。

ここからは、赤ちゃんが離乳食を食べ終わって、しばらくして吐いた時の病院受診の目安についてご紹介していきます。

いざという時のために情報として知っておくと、赤ちゃんが離乳食後にしばらくして吐いた時にも落ち着いて対処できますね。

吐いても機嫌が普段と変わらない様子なら大丈夫

赤ちゃんが吐いた後は、赤ちゃんの様子にいつもと変化がないのかを観察することが大切です。

最初に、赤ちゃんの機嫌はどんな感じなのかチェックしましょう。

吐いても機嫌がよく、食欲があり水分が取れていている時や風邪症状がない場合はあまり心配しなくても大丈夫です!!

しばらくの間は、食べたものを記録しておくと安心です。

特定の食べ物を食べたときだけ吐くようなことがある場合、食物アレルギーの可能性を疑いましょう。

急ぐ必要はないけど病院の受診が必要なケース

急ぎではないけれど、病院を受診した方がいいケースについてご紹介します。

  • 機嫌が悪い、またはいつもとなんとなく様子が違う
  • 熱を測ってみるといつもより高い
  • 咳や鼻水が出ている
  • 発疹が出てきた
  • 吐くことが続いていて体重が増えていない

このような症状がある場合は、感染症や食物アレルギーの可能性があります。

また、嘔吐が続いていて体重の減少がみられる時には、栄養不良になっている可能性も。

子供の様子をみながら、病院を受診するようにしましょう!

こんな症状は要注意!?時間外でも急いで受診が必要!!

離乳食を吐いた時に、以下の症状が見られるときは、時間外でも受診が必要になります。

  • ぐったりしている、機嫌がすごく悪い、どんどん機嫌が悪くなっていく
  • 反復して泣いたり、ずっと激しく泣いている
  • 38度以上の発熱が続く
  • 大量の血便が出た、12時間以上下痢が続く
  • 水分を全く取ることができない、半日以上おしっこが出ていない
  • 痙攣(けいれん)を起こした
  • 呼吸がおかしい

≪下記のような症状の場合は緊急で救急車を呼ぶなどして受診が必要!!≫

血液や胆汁(たんじゅう・緑色のもの)を吐くようなことがあった場合は、救急車を呼ぶなどして緊急で病院の受診が必要です!!

離乳食をしばらくして吐いたときの対処法を知っておこう!

赤ちゃんが離乳食を食べてから、しばくして吐くことがあった時、どのように対処すればいいか迷ってしまいますよね。

離乳食をしばらくして大量に吐くようなことがあったら、驚いてしまいパニックになってしまうことも考えられます。

そんな時、この対処法を知っていれば、離乳食をしばらくして吐くようなことがあっても大丈夫です!!

赤ちゃんが吐くことがあった時の対処法

赤ちゃんが吐いてしまった後、どうしてあげたらいいのかについてご紹介します。

≪対処法その1 体の向きは横にしてあげる、体を起こすことも◎≫

吐いたものを喉につまらせないようにしてあげましょう。

体を横向きにして寝かせるか、縦抱きの抱っこをして吐き気がおさまるまで待ちましょう。

横向きで寝かせる場合は、背中に丸めたバスタオルを置いてあげることで体勢が安定しますよ。

縦抱きの抱っこは、体を揺らすと吐き気が増してしまうことがあるので、あまり動かさないことが大事です。

≪対処法その2 口の周りをきれいにしてあげる≫

赤ちゃんも吐いた後は気持ちが悪いはずです。

口の周りやできれば口の中もぬるま湯で絞ったガーゼで拭いてあげましょう。

≪対処法その3 匂いのついた服を着替えさせてあげる≫

吐いたものがついた服は匂いがついてしまい、また吐き気を誘ってしまいます。

汚れた服はもちろん、吐いたものがついたシーツなども取り替えましょう。

≪対処法その4 水分補給を少しづつから始める≫

感染症にかかっている場合は、しばらく吐くことが続くと思います。

吐いた後は、一度にたくさんの水分を与えてしまうと、また吐いてしまうかもしれません。

1〜2時間ほど様子を見て嘔吐が落ち着いたところで、5〜10分間隔でスプーンで一口づつ水分を与えてあげましょう。

スプーンで与えても吐かないようであれば、小さな容器(おちょこのような大きさ)で少しづつ飲ませてあげます。

吐かずに、30分間隔で100mlぐらい飲めるようになれば、一安心です。

水分ってどんなものがいいの?

母乳、ミルクや白湯、麦茶、経口補水液(OS-1など)を飲ませてあげてください。

大人用のイオン水などを薄めたものや、柑橘系のジュースはNGです。

体内の水分バランスを崩してしまったり、症状を悪くしてしまう可能性があります!!

※OS-1などがない場合は、500mlのペットボトルの水に1g(ティースプーン4杯程度)の塩を入れた物を飲ませてあげてください。角砂糖やレモンを数滴入れてあげると飲みやすくなりますよ。

離乳食を再開するタイミングはいつから?

離乳食はいつから?どんなものを食べさせたらいいの?

吐くのがおさまって、水分がある程度摂れるようになってから開始します。

食事を始めると、下痢をすることが多いです。離乳食は消化のいいものを食べさせてあげましょう。

例えば、細かく刻んだうどんや、おかゆ、野菜スープなどを少量ずつあげて様子をみてくださいね。

※下痢をしているときにあげるのを控えたい食べ物

アイスクリームやジュース、牛乳・ヨーグルト、脂っこい肉や魚、芋やごぼうなどの食物繊維が多く含まれるものなど。

消化に良く、お腹に優しい食べ物から徐々に始めていくのがおすすめです。

離乳食を吐かないようにするための対策

病気や感染症ではない時で、離乳食を吐かないようにする対策を取ることで頻繁に吐くことを防げます!!

  • 食後30分くらいは、興奮させるような遊びや外出は避ける
  • 食品にはよく火を通すことが大切!!
    そうしてあげることで、食物アレルギーや細菌感染症予防にもなる
  • 赤ちゃんの発達と離乳食の硬さを合わせることで、逆流や吐き戻しのケースを減らすことができる

いろいろな対処法を試すことで、あなたの赤ちゃんが離乳食後しばらくして吐く回数が少しでも減っていくと、あなたも赤ちゃんも安心できますね♪

まとめ

  • 離乳食をしばらくして吐く場合には、必ず原因がある
  • 原因は食べ過ぎやお腹に圧がかかった時、食物アレルギーや、感染症や消化器官の病気になっていることが考えられる
  • 吐いた時の対処法は、横向きに寝かせ安静にしたり、口の周りや衣類などを清潔なものに取り替えたりなどがある
  • 水分補給は少量から始め徐々に量を増やし、100ml飲めるようになれば一安心
  • 様子を見ていい場合、翌日でも受診が必要な場合や緊急で病院受診が必要な場合がある

赤ちゃんが離乳食を食べた後、しばらくして吐いた場合の原因や対処法、病院受診の有無などご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

離乳食をしばらくして吐く場合のほとんどは、大人との胃の形状の違いから吐くことが多いので、それほど珍しいことではなく、心配のないことが多いです。

ただ、稀に感染症だったり、消化器官の病気になっていたりすることもあります。

なので、離乳食を食べてしばらくして吐くようなことがあった場合は、赤ちゃんの様子をよく観察することが大切です。

この記事を読んで、あなたの大切な赤ちゃんが、いつも元気で健やかに過ごせますように♪

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