あなたと赤ちゃんの楽しい離乳食タイム中、赤ちゃんの口の周りが赤くなるのを見つけたら、アレルギーかもしれない…と心配になりますよね。
私も、離乳食初期や、心配な食材を初めて食べさせる時などは、アレルギー反応がでたらどうしようと、心配でたまりませんでした。
実は口の周りが赤くなるのは、かぶれが原因である場合が多いですが、もちろんアレルギーが原因の場合もあります。
これからかぶれかアレルギーかの見分け方や、それぞれの対処法についてご紹介していきます。
この記事を読めば、赤ちゃんの口の周りが赤くなることがあっても、仮にその原因がもしアレルギーだったとしも、あわてずに対処できるようになります!
これであなたと赤ちゃんの離乳食タイムがより安心して楽しめるようになりますね♪
離乳食で口の周りが赤くなる原因はかぶれ!?アレルギー!?
離乳食を食べさせると、なぜか赤ちゃんのつるつるのお肌に赤いぷつぷつがでてきた…これは一体なに?!
赤ちゃんのお肌に何が起こっているのか心配になっているあなた、これからその原因を詳しくご紹介いたします。
口の周りが赤くなる原因は食物アレルギーの可能性も
食物アレルギーとは、特定の食べ物を食べた時に、赤ちゃんの体内にある免疫機能がそれを異物と判断し、からだに入るのを拒否しようとしておこる反応です。
アレルギーは、皮膚の表面上で起こるかぶれとは違って、体の中で起こる反応です。
したがって、赤みやじんましんなどの皮膚の症状以外に、嘔吐、下痢、腹痛、咳や呼吸器の症状など様々な全身症状が出ることがあります。
原因となる食べ物を食べた直後や、一般的には食後30分間、最大2時間くらいでなんらかの反応でることが多いです。
離乳期の赤ちゃんの食物アレルギーの原因となる食べ物は以下の通りです。
- たまご
- 小麦
- 乳製品
この3つで食物アレルギーの原因の約9割を占めています。
この他には
ナッツ類、ゴマ、そば、山芋、魚介類、ゼラチン、大豆、リンゴやバナナ,キウイなどがあります。
口の周りが赤くなる原因は接触性皮膚炎が多い
接触性皮膚炎とは、よだれや食べ物などの物質が皮膚に触れたことで発症する、急性の皮膚炎のことです。
病名を見るとなんだか不安になりますが、接触性皮膚炎とはいわゆる「かぶれ」のことです。
皮膚の表面が反応しているため食物アレルギーとは違います。
離乳食を食べている時、赤ちゃんの口の周りが赤くなる原因のほとんどは、このかぶれによるものです。
赤ちゃんのお肌はすべすべでもちもちな反面、とてもデリケートで薄く傷つきやすいので、目に見えない傷がたくさんついていたりします。
また、皮脂の分泌量も大人に比べてとても少ないため、赤ちゃんの皮膚には、以下のような特徴があります。
- 乾燥しやすい
- かぶれやすい
- 炎症をおこしやすい
つまり、離乳食中に口の周りについた食べ物や、汚れをふき取ったりする少しの刺激が、赤ちゃんの肌荒れを引き起こしてしまうということです。
また、乾燥で荒れている赤ちゃんの口周りの皮膚は目に見えないたくさんの傷があり、離乳食や塩分などが触れて刺激となり、かぶれてしまいます。
離乳食で口の周りが赤くなったらアレルギー?!かぶれ?!
あなたの赤ちゃんが離乳食を食べていて、口の周りが赤くなってしまった時、アレルギーか、かぶれかを見分けるには、どうしたらいいでしょうか。
これからその方法をじっくりとご紹介していきますね。
まずは落ち着いて赤ちゃんの様子をよく観察しましょう
まずは、赤く症状がでているのはどの部分か、腹痛や呼吸困難などのその他の全身症状がでてないかどうかも大切なポイントです。
食べ物が触れた口の周りだけが赤いのか、食べ物が触れていない体部分にも発疹が出ているのかをしっかりと見てみましょう。
落ち着いて、赤ちゃんの全身をよく観察してみてください。
続いて、赤ちゃんの口の周りを、ぬらしたタオルなどでこすらずにやさしく拭き皮膚をよく見てみましょう。
かぶれとアレルギーでは、赤くなっている部分の特徴や症状が出ている部位が異なります。
≪アレルギーの可能性が高い時≫
- 毎回同じものを食べさせた時、必ず口の周り全体に湿疹のような赤いブツブツが出現する
- 口の周り以外の体にも、赤みや湿疹・かゆみのあるじんましんがでている
≪かぶれの可能性が高い時≫
- 皮膚の一部が赤くなり、ぼやっとはれている
アレルギーとかぶれでは症状に違いがあることがわかりましたね。
では、次にその対処法についてご紹介していきます。
アレルギーが疑われる場合の対処法はこれ!!
まずは、赤ちゃんの口の中に残っている食べ物を取り出し、可能ならうがいをさせ、手についていれば手洗いをします。
次に、以下の項目をメモし、小児科を受診しましょう。
- 食べたもの
- 食べた時間
- 症状が出た時間
- 症状の様子
初めてのものを食べる時は、小児科が開いている時間帯を選んで食べさせるようにして、赤ちゃんの変化がないか目を離さないように、じっくり観察しましょう。
アレルギーの場合、症状がすぐに出ない場合もあるので時間に余裕を持って赤ちゃんに食べさせてあげましょう。
また、アレルギー症状が疑われる場合は、早めに小児科を受診しておくのが安心です。
1回目は軽い症状で済んだとしても、次にアレルギー反応を起こしたときには、もっと強い反応が起こる可能性もあります。
最悪の場合、呼吸困難やアナフィラキシーショック等を起こして、死に至る可能性もあるので、病院でしっかり見てもらうようにしましょう。
かぶれの場合の対処法もご紹介
口の周りの赤みだけが見られ、赤ちゃんも機嫌がいいようであれば、ほとんどの場合は心配ありません。
赤ちゃんの口の周りが赤くなっているのは、おそらく乾燥や刺激が原因なので、食後にぬらしたタオルなどでこすらずにポンポンと優しく拭いてあげましょう。
肌に汚れが残ったままだとトラブルのもととなってしまいます。
この、「こすらずに優しく拭く」というのも大きなポイントです。
赤ちゃんに離乳食をあげるとき、いつもタオルを用意して口の周りを拭いているのになかなか口の周りが赤くなる症状が治らないと悩んでいるあなた。
もしかして、汚れをしっかり拭き取らなくちゃと、赤ちゃんのお肌をタオルでゴシゴシこすってしまっていませんか?
あなたのそのゴシゴシによって起こる摩擦は、赤ちゃんの口の周りのかぶれの原因になっている可能性があります。
とはいえ、汚れを拭いてあげることはとても大切なことなので、ゴシゴシこすらず、ポンポンとやさしく拭くようにしましょう。
口の周りが赤くなりやすい子は、口の周りをできるだけ汚さないように、スプーンで少量ずつ食べさせてみるのも、おすすめです♪
でも赤ちゃんが成長してきて、自分のペースで手づかみ食べをさせたい! という時にはそうもいきませんよね。
こういう場合は、食べる前にワセリンなどの保湿剤を口の周りに広くたっぷり塗り、皮膚にうるおいを与えてバリアの壁をつくってあげましょう。
これで赤ちゃんもあなたも安心して離乳食の時間を楽しむことが出来ますね♪
離乳食で口の周りのアレルギーの種類と受診目安は!!
これまで赤ちゃんの口の周りのかぶれやアレルギーの症状についてご紹介してきましたが、アレルギーについてもう少し詳しくご紹介ししていきます。
またアレルギーと言っても、落ち着いて病院を受診すればいい場合や、緊急で病院や救急車の手配をする必要がある場合もります。
いざという時のために受診目安の確認もしておきましょう。
食物アレルギーには即時型と非即時型の2種類がある!!
まずアレルギーの種類についてご紹介していきます。
食物アレルギーとは、離乳食をはじめ食べた物が原因となって起きてしまうアレルギー反応のことです。
体がある特定の食べ物に対して、これは体に入れてはいけない異物であると判断し、体内に入らないように拒否反応を起こしてしまうことがあります。
この拒否反応が、口の周りが赤くなるような湿疹をはじめ、腹痛、ひどい場合は呼吸困難等の様々なアレルギー症状となって出てしまうのです。
離乳食を始めてからアレルギー症状が出てしまう赤ちゃんもいれば、母乳しか飲んでいない時期にも症状が出てしまう赤ちゃんもいます。
もしあなたの赤ちゃんが母乳を飲んでアレルギーが反応が出た場合、あなたの食べた食物に対してアレルギー反応を起こしている可能性があります。
授乳前に何を食べたのか思い出してメモなどに残しておくと、次回同じようなアレルギー反応が出た時に、原因を調べやすくなりますね。
また、食物アレルギーは即時型と、非即時型の二種類あり、食べてから症状があらわれるまでの時間の長さで分類されています。
≪即時型アレルギー≫
食後2時間以内に症状が出るアレルギーは即時型アレルギーと呼ばれています。
症状としては、湿疹などの皮膚症状、目や口や鼻などの粘膜への症状、腹痛や下痢といった消化器症状、呼吸器症状、全身症状であるアナフィラキシーなど様々です。
≪非即時型アレルギー≫
食べた直後には症状が出ないのが、非即時型アレルギーです。
この非即時型アレルギーは、さらに2つのタイプに分けられます。
- 遅発型…食後6~8時間後に症状が出るアレルギー
- 遅延型…食後1~2日後に症状が出るアレルギー
離乳食期の赤ちゃんは、まだまだ自分の体調の変化を伝えることが出来ません。
新しい食材にチャレンジする時は特に、赤ちゃんの反応を見ながら、1種類ずつ、一口ずつ、ゆっくりと食べさせるということも大切です。
そして食べた後は、口の周りや全身の皮膚に赤みや腫れが無いか、体調の変化はないか、赤ちゃんの様子をしっかりと観察することも忘れずにお願いします♪
すぐに病院に行く場合、救急車を呼ぶ場合の症状とは
アレルギー症状が出てしまった場合、基本的には病院を受診することが大前提です。
その中でも、すぐに病院を受診するべき症状、またはすぐに救急車を呼ぶ必要があるときの症状をご紹介します。
≪すぐに病院に行く場合の症状≫
- 元気がない様子の時
- 機嫌が悪くぐずぐずしている
- 腹痛や下痢の症状がある
≪すぐに救急車を呼ぶ場合の症状≫
- 呼吸困難になっている時
- ゼーゼーと苦しそうに息をしている時
- 顔面蒼白になっている
- ぐったりしている様子
あなたの大切な赤ちゃんにアレルギーが出ないことが一番ですが、もし症状が出た時のために、できる準備をしっかりして、離乳食を食べるようにしましょう。
また、もし仮に赤ちゃんにアレルギーが出てしまったとしても、あまりがっかりしないでください。
一度アレルギーを起こしてしまうと、もうずっとその食べ物は食べられないという訳ではなく、成長とともにアレルギー反応が出なくなる可能性もあります。
最近では、特定のアレルギー食材を使わずに作られた商品もたくさん出ている便利な時代です。
もしあなたの赤ちゃんにアレルギー症状が出たとしても、お医者さんに相談しながら、克服していける可能性はあるので、あまり心配しすぎずに進んでいきましょう♪
まとめ
- 離乳食で口の周りが赤くなる原因はかぶれが多い
- 離乳食で口の周りが赤くなる原因はアレルギーの場合もある
- 赤ちゃんの口の周りが赤い時は赤ちゃんから目を離さず様子を見る
- アレルギーが疑われる時は病院に行く
- かぶれの時は濡らしたタオルで優しくポンポンと拭く
- 初めての食材は病院が開いている平日の午前中などに、1種類を少量ずつゆっくりと与える
- 食物アレルギーは克服できる可能性もある
- アレルギーの時の緊急対応について確認しておくことが大切
よく食べたり、全然食べなかったりする赤ちゃんのために、あなたは離乳食で試行錯誤したりして色々と工夫をしていることでしょう。
離乳食で口が赤くなる時は、水でぬらしてタオルで優しく拭いて、かぶれかアレルギーなのか観察して、それぞれに合った対処法を行ってください♪
10人中1人の赤ちゃんが食物アレルギーがあるといわれますが、離乳食の頃に発症した場合、治る確率がとても高いです。
赤ちゃんの発達の為にも、色々な食材でおいしい、にがい、すっぱいを体験させてあげて、今しかない赤ちゃんとの離乳食をもっと楽しみましょう♪
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