わたしたち、このままずっと賃貸に住むのかな。
いつかは持ち家と思うけど、買った途端にまた辞令がでたら…。
賃貸か持ち家か論争は、転勤族にとっては永遠の悩みですよね。
特にお子様がいる家庭では、買いたい時にさあ買おう、というわけにはいきません。
ずっと賃貸か、思い切って持ち家を購入するのかを決めるタイミングは、あなたが何を優先するかで変わります。
この記事では、賃貸か持ち家かそれぞれを選ぶ理由と、そのお悩みを転勤族目線でピックアップし、持ち家購入のタイミングを検証していきます。
転勤族のあなたの背中を押すきっかけは何か、早めに確認して計画をたてておきましょう。
この記事を読めば、我が家はこれがいい!!とあなたの家族のカタチがみつかり、ずっと納得して毎日をエンジョイできますよ♪
転勤族は賃貸にずっと住む?メリットデメリットを比較!
転勤族のあなたが住まいのことを考えるとき、2つの思いが行ったり来たりしませんか?
- このまま賃貸に住んで、家族全員でずっと転勤に付いていく?
- 思い切って持ち家にして、次の転勤時には単身赴任してもらう?
辞令が出た場合、家族一緒に転勤先に引っ越すのか、または家族は持ち家に住んで転勤先には一緒に行かず、働いている本人だけが転勤するという二重生活を選ぶのか…。
賃貸を選んでも、持ち家を選んでも転勤族の悩みは続きます。
家族を大切に思えば思うほどその決断は大きく、なかなか賃貸か持ち家かの一歩が踏み出せない原因となっているのではないでしょうか。
転勤族だからこそ、その悩みに打ち勝つほどの、家族共通の理由が必要になってきます。
・賃貸を選んで知らない土地に家族で引っ越しても、あなたが何を優先したのか
・持ち家にしてから辞令が出て二重生活になったときも、何を大切にした結果なのか
その生活をしている理由を、家族みんなで共有しておくことが大切です。
そうすることで、近くにいても遠くにいても様々な困難を家族で団結して乗り越えていくことができるでしょう。
まずは、転勤族が賃貸に住む理由であるメリットと、悩みであるデメリットをみていきましょう。
メリットとデメリットの大きさを比較して、あなたが優先させたい大切なことは何なのかを確認しましょう。
転勤族が賃貸を選ぶ理由、メリットとは?
- 引っ越しがしやすい
- 家のメンテナンスがいらない
- 住宅ローンのプレッシャーがない
- 家族がひとつとなる基盤がつくれる
家族で団結していろいろな土地に行けて楽しいし、
子供が小さいのでやっぱり家族一緒に過ごしたい!
転勤族の賃貸のメリットは、なんといっても柔軟性です。賃貸は引っ越しがしやすく、家具や設備などが揃っていて住み替えが楽です。
転勤のほかにも、家族が増えて手狭になったときや隣人トラブル、住んでみたらなんか違ったというときでも、家族みんなで気軽に引っ越しができるのも賃貸の魅力でしょう。
もちろん、家賃が発生しますが、住宅ローンのプレッシャーはなく、万が一収入が減った場合などは、その収入に合った物件に引っ越すこともできます。
賃貸派転勤族のお悩み、デメリットとは?
- ずっと家賃がかかるから老後が不安
- 定住の安定感かなく、子供の転校など教育環境が不安定
- 傷や汚れに気を使う
- リフォームできず、好みのインテリアにできない
家賃を毎月捨てているようでなんか不安。
住宅ローンに切り替えなくていいのかな。
メリットでふれたように、住宅ローンに縛られることはなくても、賃貸に住んでいるとずっと払っている家賃が掛け捨てになってしまい、なんだかもったいない気持ちになりますよね。
住み替えのたびに様々な経費もかかるでしょう。家賃を住宅ローンの返済に当て、資産にしたほうがお得に感じます。
賃貸物件は、リフォームや設備の変更など自分の家族に合わせアレンジできる物件は少ないです。
さらに、マンションやアパートだと上下左右の部屋の騒音なども気を使います。
また、転勤のたびに引っ越すので、子供が大きくなった時の転校や、パートナーの仕事も同時に変化するという転勤族ならではの不安定感があります。
子供の性格や価値観にもよりますが、お友達と離れるのは嫌だといわれると、引っ越しが心苦しい決断となるでしょう。
また漠然と老後落ち着く場所はどこかしら、と不安を感じることもあるかもしれません。
転勤族が賃貸から持ち家に!メリットデメリットを比較!
転勤族でもやっぱり持ち家が欲しいと、憧れることもありますよね。
前述のとおり、転勤族が持ち家を購入する場合も、いざ辞令が出た時の家族のカタチを事前に確認しておき、家族にとって何が一番大切なのかを共有しておくことは大切です。
ここからは、転勤族が持ち家を選択する理由と、悩みを整理してみましょう。
転勤族が持ち家にする理由、メリットとは?
- 生活拠点が定まる
- リフォームが自由にできる
- ローン返済後は支出が大幅に減る
- 資産として相続、売却ができる
辞令の時期にハラハラしなくてもいいし、気に入った場所で生活が安定しました。
ローン完済にむけて目標も定まり、定年後はゆっくりすごせそう。
持ち家の魅力はなんといっても、転々とした転勤族の生活拠点が定まり、地域に根を下ろした暮らしができることでしょう。子供の転校や様々な手続きからも解放されます。
住宅ローンの不安も家賃から資産へとの意識から、賃貸で支払う家賃がなんだかもったいないという漠然とした不安感もなくなります。
定年までに完済するという目標も立てられ、完済後はメンテナンス費のみで老後が過ごせます。
転勤族だけに、いろいろな事情で家を手放すということがあっても、売却や、賃貸収入など、自分の資産として扱うことができます。
子供の成長に合わせて自由にリフォームができ、なによりも自分のもの!!傷などで気を使うこともありません。
持ち家派転勤族のお悩み、デメリットとは?
- 転勤になると二重生活?売却?賃貸としてだす?
- 災害や隣人トラブルがあっても気軽に引っ越せない
- ローン返済のプレッシャー
- 住宅補助対象外
単身赴任で二重生活となると、思ってたより大変です。
子供も大きくはなっていてもまだまだ手がかかり、ワンオペ育児な気分です。
転勤族が持ち家にしたとき一番の悩みは、やはり単身赴任による二重生活です。
家を購入したからといって辞令がでなくなるわけではなく、辞令が出たら単身赴任、せっかく買った家なのに住むことができません。
二重生活は単身赴任する当人も持ち家に残る家族も負担は大きく、定年後住めるようになった頃には、築何年も経った家になってしまいます。
たまたま選んだ場所で災害やトラブル等があった場合でも、気軽には引っ越せません。
住宅ローンも一度借りた以上、返済しなければならないというプレッシャーがあります。
完済までの期間を短くするため繰り上げ返済をしたり、何年かすればメンテナンス費もかかってきます。
転勤族は、持ち家派にも、賃貸派にもメリット・デメリットはあります。
だからこそ、あなたに合うのはどちらの選択かということを、しっかりと検討する必要があります。
次は、どちらを選択するかで大きなポイントになる可能性のある、タイミングについてお伝えしていきましょう。
転勤族が賃貸から持ち家にする最適なタイミングとは?
メリット、デメリットを踏まえたうえで、やっぱり持ち家がほしい!!となったとき、重要なのはどのタイミングで購入するかですよね。
転勤族はこのタイミングがとても難しく、気づけば買う機会を逃してずっと賃貸に住むことになった、なんて話をあなたは聞いたことがありませんか。
なかなか一歩を踏み出せないというあなたには、大きく背中を押すきっかけが必要です。
このきっかけというのが、あなたが最も大切にしていることで、優先するものということになります。
あなたが大切にしているものは何なのか、整理して最適なタイミングをみつけましょう。
やっぱり子供中心!というあなたの最適なタイミング
お子様がいる転勤族にとって転勤に伴う転校はとても心苦しいことですよね。
家族一緒というメリットを重視しても、お子様の不安そうな姿を見てしまうと心が折れそうになってしまいます。
転校によるストレスがお子様にとって大きいと感じるあなたは、お子様の成長に合わせたタイミングで持ち家購入を検討しましょう。
- 子供ができたとき
- 幼稚園入園前
- 小学校入学前
- 高校入学前
《子供ができたとき》
同じ場所でしっかりと腰を据えて子育てがしたいというあなたは、子供ができたと分かった時点から持ち家を検討してもいいかもしれません。
若いうちにローンを組めるので、返済も楽になり、生まれた家で定住し、安定した環境の中で成長できるというメリットがあります。
《幼稚園入園の前》
お友達という認識を持ち始めるのが幼稚園、保育園に入ってからです。
この頃に親しくなったママ友は小学校入学後もずっと続き、入学後の情報共有も楽になります。
お子様に幼馴染ができるという点も、大きなメリットです。
《小学校進学前》
幼少期はやっぱり家族一緒に過ごしたい。でも小学校、中学校に入学するとお友達や習い事、部活や塾など家族という核からお子様の生活が独立していきます。
子育てに手がかからなくなってくる就学前を機に、定住を決断する転勤族は多いでしょう。
《高校入学前》
義務教育の間は家族一緒に過ごし、受験して入学する高校進学前がお子様に合わせた最後の持ち家購入のタイミングといえるかもしれません。
住宅ローンが気になる!というあなたの最適なタイミング
住宅ローンを組んで購入する場合はできるだけ早くに決断するべきです。
定年後に安定した収入を得られる確証がない場合、ローン返済時期を早めてできれば65歳前にはローンを返済しておくのが理想です。
35年ローンを組んだ場合、定年前後の64歳ごろに完済できる30歳が購入タイミングで、40歳からローン開始となると完済は75歳です。
住宅ローンの種類によっては、「完済時の年齢80歳まで」という条件があります。
例えば、35年の住宅ローンを組むためには、44歳が申し込みのリミットになるということです。
つまり、44歳を超えると35年のローンは組めないということで、より短い期間でローン返済をしていくことになり、頭金や月々の負担が増えてしまいます。
もちろん、繰り上げ返済という方法もあるので、一概には言えませんが、ローンを組む人の年齢や頭金に合わせた購入タイミングも非常に重要になります。
とにかく家族一緒がいい!というあなたの最適なタイミング
できる限り家族一緒に過ごし、一定の土地に賃貸のまま定住して転校のリスクを回避するという、ずっと賃貸派転勤族もいらっしゃるでしょう。
そんなあなたは定年後のタイミングで、夫婦2人で暮らす家を購入するというのもいいですね。
子育ての期間は人生の中で意外と短いものです。子供が巣立ったそのあとも夫婦二人の生活は長く続きます。
しかし、定年後にローンを組むのは難しく、一括での購入になるので老後の必要経費を残したうえで、無理のない予算と頭金で購入することが大切になります。
夫婦2人の老後の暮らしが軸になるので、住宅のデザインもあなたに合った終の棲家を作ることができるでしょう。
転勤族として様々な場所に住んだ経験から、住みたい土地や場所も見つけやすいのではないでしょうか。
転勤のある間は、会社からの家賃補助を最大限に利用して、家族に合うぴったりの家に賃貸で住み、老後にはあなた好みの家を購入して資産を残せるというメリットがあります。
持ち家にこだわりたい!というあなたの最適なタイミング
新築にこだわることなく、転勤時の家族に合う低価格の物件を、転勤ごとに買い替えるのもいいですね。
具体的には、住み替えを視野にいれつつ、キッチンや間取りなど自分好みにリフォームできる中古物件などを購入して住み、辞令や環境の変化があった時は手放す、というカタチです。
リユースやリフォームが定着している、今の時代に合った選択肢の一つともいえるでしょう。
転勤族が賃貸をやめて持ち家購入後に辞令?!どうする?
転勤族の持ち家購入の決断は人生においてとても大きなことです。
持ち家も購入したし、住宅ローン完済までがんばるぞというだけではありません。
いざ、転勤の辞令がでたときにどうするかという対策を考えなければならないからです。
《持ち家購入後に転勤辞令…その時考えるべき事は??》
- 家族は持ち家に残り、単身赴任生活?
- 家族一緒に転勤先に引っ越し、持ち家は売却するor賃貸にする?
持ち家購入後に辞令が出た場合、家族のカタチはどうするのかをきちんと話合ってから、持ち家購入に踏み切りましょう。
辞令が出たら?単身赴任生活で大切なこと
単身赴任は、持ち家は引き続き家族が住むため、住宅ローン控除の対象になりますし、勤務先によっては家賃補助、帰省手当などが出るというメリットはあります。
しかし、二重生活は家族にとって金銭的にも精神的にも負担は大きいです。
転勤族が永住のための持ち家を購入する際は、辞令が出ても家族みんなが納得して生活できるように、家族で何を優先するのかを事前に話し合っておくことが大切になります。
二重生活になっても、その理由を家族みんながしっかりと認識していれば、一致団結して乗り越えられるでしょう。
辞令が出たら?家を売却や賃貸に出す場合のポイント
転勤族は、赴任の期間や場所など様々な理由で、持ち家購入後に家族みんなで転勤先へ引っ越すという場合もあります。
その時、持ち家は売却や賃貸に出すことになるでしょう。
そうなった時の為に、売れやすく貸しやすい家という条件を考慮して持ち家を購入するのがおすすめです。
駅近など立地が良く条件が良い物件や、中古の分譲マンションなどは売却しやすく、賃貸に出しても人気の物件になります。
持ち家を賃貸として貸し出す場合は、家の所有権を保持したまま、契約期間のみ賃貸に出し、家賃収入も得られます。
空き家で放置すると家は老朽化しますが、賃貸物件として誰かに住んでもらうことでそれも防ぐことができます。
まとめ
- 転勤族は賃貸がいいか持ち家がいいか、それぞれのメリットデメリットを比較し検討する
- 賃貸も持ち家も家族で優先させるポイントを決めて、家族みんなで理由を共有することが大切
- 持ち家購入は子供の成長に合わせて、転校等を避けられる入学前のタイミングがおすすめ
- 住宅ローンの返済計画に合った持ち家の購入がおすすめ
- 定年まで賃貸を続けて貯めたお金で持ち家を購入し、老後の終の棲家、資産にする
- 持ち家購入の場合、購入後に辞令が出た場合の生活も考えておく
- 辞令が出たら売却や人に貸す事を考慮しつつ持ち家を購入するという考えもある
いかがでしたでしょうか?
転勤族の住宅事情、ずっと賃貸か持ち家の購入かについては、家庭ごとにさまざまな事情や優先順位があるため、これが正解というものはありません。
変化する家庭環境の中で、あなたや家族が一番大切にしているのは何なのかを、みんなで共有しておきましょう。
大切にしたい物がしっかり家族で共有できていれば、あなたやお子様をしっかりと支えてくれるはずです。
新しい場所に引っ越して、知らない環境で支えあった家族の絆は、とても強いですし、人生を振り返ったとき、様々な場所のにおいや風景が家族の思い出とともに心に浮かぶでしょう。
転勤族というカタチを最大限に楽しんで、大変でも家族の選択に後悔のないように、納得のいく毎日を過ごしたいですね。
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