離乳食が進み、3回食が始まる生後9か月頃になると、赤ちゃんも食材に手を伸ばすようになってきます。
「そろそろ手づかみ食べの練習に蒸しパンでもあげたいな、でもベーキングパウダーなしの方がいいのかな…」と気になっていませんか?
ベーキングパウダーって赤ちゃんの食べ物に使えるのかわからないし、やっぱり離乳食の蒸しパンはベーキングパウダーなしの方がいいの?と悩みますよね。
実はベーキングパウダーは離乳食期から使えますが、その成分や使う時期には注意が必要です。
これから、ベーキングパウダーなしで簡単に作れる蒸しパンレシピに、ベーキングパウダーの安全性と、もし使う場合の注意点についてご紹介します。
あなたもこの記事を読んで、赤ちゃんの貴重な手づかみ食べの時期を安心安全で、素敵なものにしましょう♪
離乳食の蒸しパンはベーキングパウダーなしでも簡単!!
離乳食で蒸しパンは、手づかみ食べしやすく、野菜や果物を入れることで栄養も摂れる、赤ちゃんにとってもママにとっても嬉しいおやつですよね。
しかし蒸しパンに使われることが多いベーキングパウダーは、赤ちゃんにとって安全なの?やっぱりベーキングパウダーなしがいい?と悩みの種になることもあると思います。
そんなあなたに、まずはレンジがあれば簡単に作れる、ベーキングパウダーなしの蒸しパンレシピを紹介したいと思います!!
簡単でおいしい手作り蒸しパンで、あなたの赤ちゃんもきっと笑顔になりますよ♪
レンジで簡単!!基本のプレーン蒸しパン
レンジで簡単に作れるベーキングパウダーなしの蒸しパンレシピを紹介したいと思います!!
〈材料〉6号カップ7個分
- 卵 1個
- 小麦粉 小さじ2
- 砂糖 小さじ2
- 牛乳 小さじ2
1.卵を卵黄と卵白に分け、卵白を泡だて器で泡立ててメレンゲを作ります。
2.角が立つまで泡立てたら、砂糖、卵黄、薄力粉、牛乳の順で入れ、スプーンやヘラでメレンゲをつぶさないように、さっくり混ぜます。
3.カップに生地を入れたら、深めの器にカップを入れ、その周りに小さじ1程度水を入れます。
4.ふんわりラップをかけて、レンジで600w30秒加熱したら完成です!
※電子レンジによって加熱時間が異なるため、目安にして様子を見ながら加熱してください。
ベーキングパウダーなしでもふわふわになるコツ!!
レンジで簡単に作れるベーキングパウダーなしの蒸しパンレシピを紹介しました。
その中でふわふわに作るポイントは2つ!!
1.メレンゲはしっかり角が立つくらいまで泡立てよう
メレンゲは角が立つくらいまで、しっかり泡立てましょう。
泡立てが足りないと、膨らみにくくなったり、しぼんだりする原因になります。
2.レンジに入れる時に、必ず水を周りにいれよう
水を少量入れて加熱することで、蒸しパンに水分が入り、ふわふわに仕上げることができます。
私は試しに水を入れないで作ってみたのですが、生地の水分がなくなりパサパサになってしまったり、水分が早く蒸発したことで下の方がこげてしまったり、失敗してしまいました。
レンジに入れる時に、カップの周りに水を少量入れるのも大切なポイントです‼
おからパウダーで簡単に!!ふわふわ蒸しパンレシピ!!
でも、メレンゲって作るの大変そうだし、うまく膨らまなかったらどうしよう…。
先ほどは、ベーキングパウダーの代わりに、メレンゲを作ってふわふわにつくる蒸しパンのレシピを紹介しました。
確かに、メレンゲは泡立てるのに時間がかかるし、めんどくさそうと思うこともあるかもしれません。
そこでそんなあなたに、もっと簡単にふわふわ蒸しパンを作る方法として、「おからパウダー」がおすすめです!!
おからパウダーとは、大豆を絞った時にできたおからをパウダー状にしたもののことです。
おからパウダーは、成分のほとんどが不要性の食物繊維からできているので、水分が加わると膨らむ性質があります。
その性質により、腹持ちがよく食物繊維が豊富で便秘解消効果もあるので、離乳食の蒸しパンだけでなく、ママのおやつに使うのもいいですよね♪
ただし、おからパウダーは食物繊維豊富で消化に負担がかかるため、使用する場合は離乳完了期になる1歳のお誕生日を迎えてからにしましょう。
≪おからパウダーでふわふわ蒸しパンレシピ!!≫
〈材料〉
- おからパウダー 20g
- 卵 1個
- 牛乳 大さじ6
- 砂糖 小さじ1
1.材料をダマにならないように混ぜ、耐熱容器に入れます。
2.レンジで600w5分加熱後、竹串やつまようじを刺して、生地がついてこなければ完成です。
※電子レンジによって加熱時間が異なるため、目安にして様子を見ながら加熱してください。
材料を混ぜてレンジで加熱するだけなので、とっても簡単ですよね♪
私も息子の離乳食のおやつとして作ったおから蒸しパンを、一緒に食べた思い出があります。
同じおやつを食べられると、いつもよりも何倍も美味しく感じますよね。
離乳食の蒸しパンにバナナやチーズでアレンジレシピ♪
基本のプレーン蒸しパンを紹介しましたが、色々な果物や野菜を加えると、栄養も摂れますし、よりおいしく食べられます。
ここからは実際に保育園で離乳食のおやつとしてもでることがある、蒸しパンのアレンジレシピを紹介したいと思います。
今まで紹介したメレンゲやおからパウダーを使って、あなたの赤ちゃんも喜ぶ美味しい蒸しパンを作りましょう♪
子供が喜ぶ果物を使って♪バナナ蒸しパン
子供が大好きなバナナを使った離乳食の蒸しパンレシピです。
〈材料〉6号カップ8個分
- バナナ 中1/3本
- 卵 1個
- 小麦粉 小さじ2
- 砂糖 小さじ2
- 牛乳 小さじ2
1.卵を卵黄と卵白に分け、卵白を泡だて器でしっかり角が立つまで泡立てる(ふわふわにするポイントでしたよね♪)
2.砂糖、卵黄、牛乳の順に加え、スプーンでさっくり混ぜたら、つぶしたバナナを加えて混ぜる。
3.カップに生地を流し込み、深い器に入れカップを置き、周りに小さじ1の水を流し込む。
4.レンジで600w5分加熱後、竹串やつまようじを刺して、生地がついてこなければ完成です。
※電子レンジによって加熱時間が異なるため、目安にして様子を見ながら加熱してください。
カルシウムで骨を強く!!チーズ蒸しパン
チーズを使ってカルシウムを摂れる、チーズ蒸しパンのレシピを紹介します。
チーズ蒸しパンでは、あえてレンジを使わずにフライパンで作るレシピを紹介したいと思います。
〈材料〉
- プロセスチーズ 1個
- 卵 1個
- 小麦粉 小さじ2
- 砂糖 小さじ2
- 牛乳 小さじ2
1.卵を卵黄と卵白に分け、卵白を泡だて器でしっかり角が立つまで泡立てる(ふわふわにするポイントでしたよね♪)
2.砂糖、卵黄、牛乳の順に加え、スプーンでさっくり混ぜたら、角切りしたチーズを加えて混ぜる。
3.耐熱容器にクッキングシートを敷いてその中に生地を流し込み、フライパンに置いて耐熱容器の1/3くらいの高さまで、周りに水を流し込む。
4.水滴落下防止のために蓋を布巾や手ぬぐいを巻いて被せたら、強火にかける。
5.湯気が出てきたら、中火にして10分程度蒸して完成。
※火に布巾や手ぬぐいがつかないように気を付けてください。
小麦粉も牛乳もなし?!アレルギー対応おから蒸しパン
今までは小麦粉や牛乳を使用したレシピを紹介してきましたが、小麦粉や牛乳にアレルギーを持つ赤ちゃんでも食べられる離乳食の蒸しパンレシピを紹介したいと思います。
〈材料〉
- おからパウダー 15g
- 米粉 10g
- 砂糖 小さじ1
- 豆乳 大さじ3
- 卵 1個
1.材料をダマにならないように混ぜ、耐熱容器に入れます。
2.レンジで600w5分加熱後、竹串やつまようじを刺して、生地がついてこなければ完成です。
※電子レンジによって加熱時間が異なるため、目安にして様子を見ながら加熱してください。
このレシピでは小麦粉を米粉に、牛乳を豆乳に代えて蒸しパンを作りましたが、他の料理やお菓子のレシピでも代用して使うことができます。
お菓子に米粉を使う場合は、薄力粉よりも少なめの量で使用すると、パサつかず美味しく仕上げることができますし、豆乳は牛乳と同じ分量で大丈夫ですよ♪
離乳食の蒸しパンはベーキングパウダーなしがおすすめ!?
ここまで、ベーキングパウダーなしでも簡単に作ることのできる蒸しパンをご紹介してきました。
でも実際、蒸しパンに使われることが多いベーキングパウダーは、赤ちゃんには良くないものなの?それとも安全なものなの?と気になっているあなたに。
ここからは、赤ちゃんの離乳食に使う場合の、ベーキングパウダーの安全性や成分、注意点についてご紹介したいと思います。
ベーキングパウダーは離乳後期から使える!!
実はベーキングパウダーは、離乳食後期の生後9か月頃から使える食材になっています。
しかし離乳食の蒸しパンでベーキングパウダーを使う場合は、中に含まれる成分に注意しなければなりません。
また離乳食として蒸しパンは、離乳中期の生後7~8か月頃から食べさせることができます。
もし離乳中期に赤ちゃんに蒸しパンをあげる場合は、ベーキングパウダーなしのものがおすすめです。
ベーキングパウダーは赤ちゃんにも安全?!
ベーキングパウダーは「ふくらまし粉」とも呼ばれ、重曹(タンサン)が含まれる食品添加物のことです。
食品添加物と聞くと体に悪そうというイメージがありますが、成分をしっかり見極めれば赤ちゃんにも安心して使うことができます。
≪ベーキングパウダーに主に含まれる成分とは≫
- 重曹(タンサン)
- コンスターチ
- リン酸カルシウム
上記の3つについて少し詳しくご紹介していきますね♪
1.重曹(タンサン)
重曹(タンサン)は人間の血液や唾液にも含まれる、赤ちゃんが口にしても安全な成分です。
炭酸飲料にも使われ、いろいろな食品に使われています。
2.コンスターチ
コンスターチは、とうもろこしのでんぷんのことで、赤ちゃんに安心して与えることができます。
コンスターチで注意してほしいのは、「遺伝子組み換えかどうか」です。
遺伝子組み換えは、アレルギーやがん、白血病などの病気を引き起こす可能性があります。
必ずチェックするようにしましょう。
3.リン酸カルシウム
リン酸カルシウムは、骨や歯の主成分で、体を作るのに必要不可欠な成分です。
カルシウム補給を目的とする食料品にも、含まれていることが多いです。
この3つは赤ちゃんにも安全に使うことができるので、離乳食後期の蒸しパンにも安心してベーキングパウダーを使うことができます。
ベーキングパウダーを使う場合はアルミフリーがおすすめ!!
ベーキングパウダーに含まれる材料で一番注意してほしいのが、「硫酸アルミニウムカリウム」という成分で、「ミョウバン」とも表記されます。
「硫酸アルミニウムカリウム」と聞くと難しく感じるかもしれませんが、「ミョウバン」だとあなたも1度ぐらいは聞いたことがあるのではないでしょうか?
硫酸アルミニウムカリウムは、漬物の色落ちを防いだり、煮物に品質安定の目的で使われたり、昔からたくさんの食品に使われています。
ただし過剰に摂取することで、嘔吐下痢や、食欲不振、乳がんのリスクの増加など、健康に影響が出る場合があります。
また小さい子供は大人よりも影響が出やすく、ホットケーキ1枚でも過剰摂取になることがあります。
もしベーキングパウダーを使用する場合は、必ずアルミフリーと表記されているものを使用しましょう。
色々アレンジ出来て便利なホットケーキミックスにも、アルミフリーのベーキングパウダーを使用している商品と、そうでない商品があります。
もし離乳食に使うホットケーキミックスを購入する時は、成分をしっかりチェックしてから購入するのがおすすめです。
まとめ
- ベーキングパウダーなしでも蒸しパンは美味しく簡単に作れる
- ベーキングパウダーなしでふわふわ蒸しパンを作るポイントは、しっかりメレンゲと加熱方法の2つ
- ベーキングパウダーの代わりにおからパウダーでもふわふわ蒸しパンが作れる
- バナナやチーズを使った蒸しパンレシピが栄養たっぷりでおすすめ
- 離乳食でベーキングパウダーは離乳後期から使用できる
- ベーキングパウダーは成分に気を付けて、アルミフリーを選べば赤ちゃんにも安心
今回はベーキングパウダーなしで蒸しパンを作るレシピとそのポイント、また離乳食でベーキングパウダーは安全につかえるのかについてご紹介しました。
大人はいつも口にしている食べ物でも、赤ちゃんが食べる時には、安全なのか、安心して食べられるのか不安になりますよね。
この記事を通して、そんなあなたの悩みを少しでも解消するお役に立てると嬉しいです。
あなたと赤ちゃんの食事の時間が、より楽しく素敵な時間になりますように♪
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