昨日も兄弟喧嘩、さっきも兄弟喧嘩。そして、今も兄弟喧嘩。そばで見ている親はもううんざり…叱って止めるのも疲れてしまいますね。そんな時あなたは、その兄弟喧嘩を無視していませんか?
声をかけて叱っても、何も変わらないの。
その時だけ終わるけど、すぐまた兄弟喧嘩が始まるの…うんざりして、最近は喧嘩を無視してしまいます。親は無視してもいいのかな??
こんなお悩みを抱えているのは、決してあなただけではありません。
兄弟だから自分たちで解決、仲直りしてくれるだろう、と思ってあえて無視してしまうあなたの気持ちよく分かります。
ここからは、兄弟喧嘩は無視して良いのか、親がとる正しい対応、兄弟喧嘩の対処方法をお伝えします。
この記事を読んで、気持ちに余裕を持っていつもより兄弟喧嘩に付き合ってみましょう!
兄弟喧嘩が始まった!!親は無視で大丈夫?!ポイント2つ
子どもが二人以上いる家庭では、必ず兄弟喧嘩は起こる問題です。そんな時、また始まった〜と兄弟喧嘩を無視して過ごす親も多いと思います。
兄弟喧嘩に親は関わらずに無視することは、子育てをする上でも正しいと言われています。
理由は、兄弟喧嘩は子どもの社会性を身につけたり、自分の感情をコントロールする良い機会だからです。
けれど、無視する以外にも兄弟喧嘩の時の親の正しい対応を知りたいと思いませんか?
親の対応で兄弟喧嘩が減るかもしれない?!そんな方法があったら嬉しいですよね。どうしたら良いのか、この先で説明したいと思います。
兄弟喧嘩は無視して正解なんです!
先ほどもお伝えしましたが、兄弟喧嘩は、子どもにとって大切な人と人とのコミュニケーションを学ぶチャンスです。
大人が無理に介入してしまうと、大人がいないと喧嘩が解決できないような子どもになってしまう可能性があります。
なので、親は介入しないで無視するのが良いと教育的にも言われていますので、無視して大丈夫ですよ!!
けれど、毎日毎日兄弟喧嘩があると、兄弟の関係が心配になってしまいますよね。
だけど、一度、気持ちに余裕を持ってこう考えてみてはいかがですか?
- たかが兄弟喧嘩、思っているほど心に大きな傷はできない
- 兄弟喧嘩は子どものストレス発散のひとつ
- お友達と喧嘩するんだったら、兄弟同士で喧嘩してくれた方がマシ
こんな風に考えればきっと、兄弟喧嘩も日常の出来事としてとらえやすいので、無視できるかもしれませんね。
兄弟喧嘩を減らす一歩目!!ルール作り
兄弟喧嘩が起こる前に、事前に家庭内でルールを作っておくと喧嘩になった時の、やりすぎ行動などを防ぐことができます。
家庭で、子どもたちと一緒にルールを考えてみるのも良いかもしれません。
お兄ちゃんのルールは、怒るとすぐに暴言を吐いてものを投げるから,
喧嘩になっても、物を投げるのは、絶対にだめ!!
など…
- 物を投げない
- 殴ったり、蹴ったりはだめ
- お腹と顔、頭は叩いたり蹴ったりしてはいけない
- 暴言はだめ
- 暴力はだめ
- 引っ掻いたり噛んだりしてはいけない
- 落ち着いたら、お互いに「ごめんね」と謝る
ルールはこのような感じです。
ルールはその家で違って良いと思います。
勝手にあなたが決めるのではなく、子どもたちと一緒に考えるのもいいと思います。
もし、ルールを守れなかった時の対応も子どもと一緒に考えても良いですね!!
私だったら、とにかく兄弟を離したいので、それぞれ違う場所に一定時間(3分)いてもらいます。
放置時間は予め決めておいて、本人にも伝えて、3分だけ頭を冷やして!という意味で放置します。
その時間で、子どももですが、大人もだいぶ頭を冷やすことができますよね。
ルールを作って守ってもらうということは、この先、学校での集団生活などで役に立っていく事なので、家庭でのルール作り本当におすすめです。
兄弟喧嘩を減らす二歩目!!褒めてあげること
毎日、いろいろな事で子どもに叱っているあなた。
いつも、叱ってしまった後、自己嫌悪に悩んで悩んでいませんか?
叱りたい、これは叱からないと!という気持ちを見直してみませんか?
人は子ども大人に関わらず、叱られるより褒められた方が自信がつきますよね。
でも実は、人を褒める事って簡単なようで難しいんですよ。
最初は、1日1つからでも良いので、子どもに今日の1日の中で良かった事を褒めてあげてください。
それはどんなことでもOKです。昨日は出来なかった事を今日は出来た事とか。
いつも泣いてしまうけど、泣かずにおもちゃの貸し借りが出来たとか。
いつも、立ち歩いてご飯を食べていたのに、今日は5分だけ座って食べたとか。
褒めることは、なるべく過去と比較してあげてみてください。
1つでも褒めてもらえると、自信がついて、もっと褒めてもらいたくなり、少しずつ行動が変わると思います。
怒ってばかりのあなたの気持ちも少しづつ、緩んで穏やかになると思います。
ぜひ、1日1つ子どもを褒めてあげてくださいね。
兄弟喧嘩で親がするべき対応はあえて注目しないこと!!
兄弟喧嘩が起こる原因として根本にあるのは、「注目」です。子どもは親に注目されたくて喧嘩をしたり、泣いたり騒いだりします。
親が注目しないと分かると、喧嘩を辞めたりすることがあるんですよ。
『注目しない』ということは心理学的にも教育的にも良いことがわかっているのです。
ここでは少し、実際に幼稚園などで行われている教育方法をご紹介したいと思います。
これを参考に家庭でも兄弟喧嘩になった時に、親はどういう対応がいいのかを考えてみましょう。
兄弟喧嘩ではなくて良い行動に注目してあげよう
アドラー心理学というのを聞いたことはありますか?
オーストラリアの精神科医であるアルフレッド・アドラーが提唱した心理学です。
アドラー心理学の中に「目的論」というのがあります。人の行動にはその人特有の目的がある、ということです。
兄弟喧嘩で当てはめて考えてみると、子どもは親に注目されたくて兄弟喧嘩をします。
お兄ちゃんが持っている玩具が欲しい!その想いに注目して欲しくて喧嘩が始まると言った考えになります。
喧嘩に普段から、親が注目しなかったら、喧嘩をしても自分は注目されないとなって、他に注目される行動をとるようになります。
例えば、兄弟で仲良く遊んでいる時に、「すごいね!仲良く遊べて偉いね!」または、喧嘩の後に「仲直りできて偉いね!」などと嬉しい注目を経験させてあげる。
すると自然に仲良く遊ぶ事にあなたが注目してくれると覚えて、徐々に子どもは嬉しい行動をしてくれるようなります。
こうなっていくと、子どもは喧嘩をしなくなるという考えです。
読むと簡単な事のように思えますが、このような心理になるのは、時間がかかり、親も、一貫性を持って子どもへの対応を見直す必要があります。
あなただけではできません、普段、子どもと接してくれている大人みんなに対応を伝える必要があります。
けれど、アドラー心理学は、子どもの対応以外にも、様々な人や場面で助けてくれる方法になるかと思います。
子育ての参考にまで、アドラー心理学を学んでみるのはいかかですか?
兄弟喧嘩は親がいなくても解決できる
幼児教育で有名な「モンテッソーリ教育」はご存知でしょうか?
マリア・モンテッソーリによって提唱された、100年以上の歴史がある教育方法です。
モンテッソーリ教育を受けた有名人はたくさんいます。世界的に有名なスティーブ・ジョブズや、日本では将棋棋士の藤井聡太さんなどがいます。
モンテッソーリ教育とは、簡単に説明すると、大人は無駄に子どもに干渉せず、子ども自身の考えや思いを尊重し、大人は、適切な環境などを用意するだけにする。
そうすると、子どもは自発的に自立しようとしたり、積極的に様々なことを吸収しようとする姿が見られます。
情緒の安定、個性の創造、積極性などが身につくと言われています。
よく知育玩具などを見ると思うのですが、モンテッソーリ教育に基づいたものが多くあります。
モンテッソーリ教育の中には兄弟喧嘩に役に立つ『平和的解決』があります。
これを兄弟喧嘩に当てはめてみるので、是非一緒に考えてみてください♪
モンテッソーリ教育では、トラブルを解決できるように、「平和のテーブル」というスペースを作ります。
テーブルと椅子(2つ)と花瓶と花を準備します。
やり方は、嫌な思いをした子が相手を「平和のテーブル」に誘います。
誘った子から、花を持って、嫌な気持ちを話し始めます。
その後、相手に花を渡して、誘われた子も同じように自分の気持ちを話し始めます。
その行動を繰り返して、自分の気持ちを伝えて、相手の気持ちを理解し、解決したら花を一緒に持って「私たちは平和を宣言します」と言います。
これが、『平和的解決』と言われている方法です。
テーブルや花を毎回準備するのは難しいので、代わりになるものでも大丈夫ですよ。
最初は子どももやり方に戸惑ってしまうので、親が仲介に入ってあげることが大切です。
やり方を理解すると、子ども自身で『平和的解決』ができるようになるんです♪その姿には、癒されること間違いなしですよ。
話し合い、意見の言い合いを通して、喧嘩の原因が分かり、今後は喧嘩にならないようにしていくようになりますよね。
少し大人が援助してあげれば、兄弟喧嘩は子ども自身で解決できるのです。
なんとこれは、夫婦喧嘩にも使える方法なので、夫婦喧嘩で悩んでいる方はぜひ!!
モンテッソーリ教育を取り入れている学校や幼児施設はたくさんあり、詳しく解説された著書もたくさんあるので、参考にするのもいいかもしれませんね。
下記でおすすめの著書を紹介しています。
兄弟喧嘩で親ができるおすすめの対処方法
上記でご紹介した兄弟喧嘩の対応は、親はできる限り「注目しない」でしたね。
ただ、怪我をしそうなくらいの危ない兄弟喧嘩や、下の子がまだ小さく理解も難しい場合は、親が入らないといけませんね。
次は、そもそも兄弟喧嘩が起こらないようにするために親ができる対処方法をご紹介します!!
どの家庭でも簡単にお試し頂ける対処方法になりますので、兄弟喧嘩が起きる前にぜひ活用してみてください♪
兄弟喧嘩が減らせるアイテムをご紹介!!
ここでは、兄弟喧嘩を減らすのに効果的なアイテムをご紹介いたします。
ぜひ参考にして、喧嘩を減らしてみてくださいね。
①おもちゃの取り合いには、タイマーを使う
同じおもちゃが使いたくて喧嘩になることってありますよね。
そんな時は、タイマーを使って、交代するルールを作ります。
今はあなたの順番。だけど、タイマーが鳴ったら◯○に交代ね!!と説明します。
気持ちを抑えて待っていた子には、必ず楽しみ(交代)があることを伝えてくださいね。
そうじゃないと、タイマーを見るのも、音を聞くのも嫌になってしまいますので注意が必要です。
②1人きりのスペースを作る
大人でも、1人きりになりたい時があるのと同じように、子どもにもそういう時ってあるんですよ。
1人になって気持ちを落ちつかしたい時や、ただ単に1人で遊びたい時など、他にちょっかいが入ると喧嘩になってしましますよね。
1人で集中できるテーブルと椅子を用意します。絶対にテーブルと椅子ではなく、ダンボールなどで秘密基地的な場所を作ってあげると子どもも喜びます♪
1人で落ち着くことのできる空間を作ってあげると、喧嘩も減り子どもの気持ちも安定します。
③子育てに関する書籍を利用する
引用:Amazon
先ほどご紹介したアドラー心理学を、わかりやすく漫画にして解説した書籍になります。
子育てに活用できるものが多く、漫画なので読みやすく読みやすく時間の無いあなたにもおすすめです。
又、アドラー心理学は、子育て以外にも普段の日常生活でも役に立つ、人生を生きやすくするためのヒントがたくさんあります。
先ほどご紹介したモンテッソーリ教育についてのおすすめ書籍をご紹介します。
引用:Amazon
実践しやすい声かけの仕方、モンテッソーリ教育を試しやすい方法がたくさん紹介されています。
子育てに正解や教科書はありません、でも、困ったり悩んだときは、書籍を読んで頼って参考にしてみるのもいいと思います。
④喧嘩が起こるおもちゃを1人に1つずつ用意する
兄弟喧嘩の原因でおもちゃの取り合いがあるのであれば、喧嘩になるおもちゃを増やす、という簡単な方法も対処方法のひとつです。
同じものを1人1つ持てば、取り合う必要もないので、喧嘩もなくなりますよね。
ただ親としては、おもちゃを貸してあげる、貸してもらうを兄弟間でしてもらって、1つのおもちゃで仲良く遊んで欲しいものですよね。
なので貸し借りのできる、ある程度月齢の高い子どもには、この対処方法は向かないかもしれませんね。
貸し借りの難しい小さい月齢の兄弟むけになります。
その反対に、1つしかないおもちゃを見つけられないところに片付けておく!という手もあります。
大体、喧嘩になるおもちゃって家に1つはありますよね。それをあえて見つからない所に片付けて置いておき、喧嘩を防ぐという方法です。
ここでご紹介した対処方法を活用して、兄弟喧嘩を1つでも減らし、あなたと子どもたちがもっと穏やかな時間を過ごせるきっかけになれば嬉しいです。
まとめ
- 兄弟喧嘩は、人とのコニュニケーションを学ぶ良い機会と思って、親は関わらずに見守るのが良い
- 喧嘩が起こる前に、喧嘩する時のルールを作っておく
- 普段から大人が子供の良い行動を褒めるということを習慣にし、褒められる行動を意識させる
- アドラー心理学を用いて、嬉しい注目をさせてあげるのも良い
- モンテッソーリ教育の平和的解決で、子どもだけで喧嘩は解決できる
- アイテムをうまく使って兄弟喧嘩を減らすことができる
この記事では、兄弟喧嘩に対して親がどう関わったら良いのかをご紹介しました。
基本的には親は喧嘩には関わらずに、無視するカタチが正しいということがわかりました。
家庭内でルールを作ったり、アイテムを使ったり、参考書籍に頼ってみたり、あなたに合った対処方法を取り入れて、兄弟が仲良く過ごせるようになると良いですね。
この記事を読んで、あなたが兄弟喧嘩に悩むことなく、喧嘩を通して親子共々成長していけることを願っています♪
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