着床障害とは

卵管で受精した受精卵は、5~7日間かけて子宮に送られ、子宮内膜に着床します。 しかし、子宮内のなんらかの原因で、子宮内膜に着床できない状態のことを子宮障害といいます。
せっかく受精卵ができても、子宮に着床できなければ、妊娠は成立しません。 着床障害で妊娠を妨げる原因はたくさんあり、子宮筋腫や子宮内膜ポリープは、着床を邪魔してしまいますし、子宮奇形は子宮の形に問題があり、内膜自体に問題があるものもあります。内診、超音波検査、ホルモン検査、子宮鏡検査、子宮卵管造影検査など
いくつかの検査をして診断がつきます。

子宮筋腫とは

子宮筋腫とは 子宮体部の筋層にできる良性の腫瘍(こぶ)のことをいいます。筋腫の大きさや場所によっては、受精卵の着床を妨げてしまいます。
30~40代の女性は、数人に1人が子宮筋腫を持っていると言われ、最近では、20代の若い女性にも増えてきました。
子宮筋腫とひとことで言っても、腫瘍のできている場所や大きさによって、着床への影響は様々です。


・治療法

直径4~5センチ以下の、子宮の外側にできている漿膜下筋腫や筋肉のなかにできている筋層内筋腫は、着床に影響が少ないので
治療をせずに様子を見るのが一般的です。
腫瘍が大きいものや、子宮の内側に向かって出ている粘膜下筋腫は、
薬物療法や手術を行います。
薬物療法では、生理を止める薬(スプレキュア、ナサニール、リュープリン)などを 投与して一時的に閉経状態をすることで、筋腫の発育に影響のある女性ホルモンの分泌を抑え、結果的に小さくしようとする処置です。
年齢的に時間に余裕のある人向けと言えます。
年齢的に余裕のない人や、4~5センチ以上の大きさの人の場合、筋腫核摘出術を行い、子宮を温存し、筋腫だけを切除ます。
粘膜下筋腫は、子宮の内側に向かって出ているもので、1センチ程度の小さなものでも、着床を妨げたり、流・早産を招きやすいので、 膣から子宮鏡を入れ、内視鏡を見ながら筋腫を取り除きます。

子宮内膜ポリープとは

子宮内膜ポリープとは 子宮内膜ポリープとは、子宮内膜が部分的に増殖してできた、やわらかい良性の腫瘍のことです。 子宮内膜ポリープは良性ですが、内膜がでこぼこになったり、できる場所や数によっては、受精卵の着床を妨げることがあります。
子宮鏡検査で発見されるので、すぐにその場で切除することが可能です。

・治療法

症状やできている場所によっては、腫瘍をねじりとる処置(捻除)をしたり、数が多いときなどは、子宮内膜をそっくりこそぎとる処置(掻爬)をします。

子宮内膜癒着(クラミジア感染症)とは

子宮内膜癒着(クラミジア感染症)とは 子宮内膜が炎症などによって、癒着を起こす状態のことをいいます。 受精卵の着床を妨げることがあります。 子宮内膜癒着の原因としては、クラミジア感染症などの、性感染症による子宮内膜炎が考えられます。 クラミジア感染症とは、性行為を通じて感染する性感染症の一種です。 クラミジアトラコマチスという微生物が原因菌で、性器に感染すると、男性は尿道炎を起こし、女性は、子宮頚管、子宮内膜、卵管、腹腔へと広がって、それぞれで炎症を起こします。 症状が進んで、頚管粘液の分泌が悪くなったり、子宮や卵管に癒着すると、不妊症の原因になりますが、自覚症状がほとんどないため、感染に気づかないまま慢性化してしまうことも多くあります。 頚管障害や卵管障害、着床障害も起こしてしまいかねません。

・治療法

クラミジアに感染していることがわかったら、パートナーの検査・治療も必要です。 抗生物質(クラビット・クラリス・オゼックス・ミノマイシンなど)を使って治療します。 通常2週間ほど服用することによって、原因菌が死滅するので治ります。 しかし、頚管障害や卵管障害、着床障害などが起きている場合は、クラミジア感染症が治っても、それらが解消するわけではありませんので、引き続き、不妊治療が必要です。

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